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【無料生放送・講評】堀浩哉 × 黒瀬陽平「グループ展A『其コは此コ』講評会」【ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第3期 講評会#1】 @kaichoo

CH
(2時間49分)

ゲンロン完全中継チャンネル提供:合同会社ゲンロンカフェ
放送時刻は14:15-16:15を予定してます。
第1部は五反田アトリエから展示の様子を、
第2部はゲンロンカフェから講評会の様子を中継します。



展示に関する詳細は下記よりご覧ください。

其コは此コ
https://www.shingeiga-socococo.com/


いよいよ、新芸術校第三期生たちの「サバイバル」がはじまる。
今期のカリキュラムでは、受講生全員が最後の「成果展」に参加できるわけではない。成果展に出品できるのは、1年のカリキュラムの中で高く評価された数名だけである。
これからはじまるグループ展は、成果展に参加する数名を決定するための、もっとも重要なイベントとなる。受講生たちは4つのグループに分かれ、自分たちで作品制作からキュレーションまでを行い、一人のアーティストとして、ひとつの展覧会として、自分たちの表現を世に問うのである。

トップバッターとなるAグループは、龍村景一、友杉宣大、中村紗千、よひえの4人によるグループ展である。龍村以外は、第二期から継続して受講しているメンバーであり、友杉は第一期からいる。4人とも、年齢や出自、作家経験こそバラバラであるものの、それぞれがはっきりとした方向性を持ち、個性の強いメンバーだと言える。

「怪獣」をモチーフに私的な絵画を拡張しようとする中村、「巻物」という形式を応用して特異な作品経験を設計しようとする友杉、ミクロとマクロの世界を同時に見るという、ある意味抽象画の王道をゆくよひえ、実存的な問いを追求し、そのためには過激なパフォーマンスや暴力的なジャンルの越境、混交も躊躇しない龍村。それぞれが、これまでの自分の表現を乗り越えるべく、妥協のない試みを見せてくれることだろう。

4人の表現がどのようにぶつかり、共鳴し、そして競い合うのか、私は「主任講師」としての立場から判断しなければならないが、本展に訪れるみなさんもまた、それぞれの基準で鑑賞し、ジャッジしていただければと思う。

(黒瀬陽平)
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