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パワプロ11 サクセス

(30分)

セリア
( ・ㅂ・)و <いでよ~!セリノウチ~!

本拠地、むめいざこで迎えたマリパ2人生
先発のっかれボールが攻撃不発、崖際も踏ん張りを見せず惨敗だった
放送に響くリスナーのため息、どこからか聞こえる「今年はコミュ解散だな」の声
無言で帰り始めるリスナー達の中、昨年のポケモン生主セリアは独りベンチで泣いていた
カービィで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるバニバニ・・・

中略

「やれやれ、帰って生放送をしなくちゃな」セリアは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、セリアはふと気付いた

「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」ベンチから飛び出したセリアが目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにベイスターズの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするセリアの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「セリア、新シーズンだ、早く行くぞ」声の方に振り返ったセリアは目を疑った
「さ・・・斉藤和巳さん?」  「なんだヤリ、居眠りでもしてたのか?」
「お・・・大沼解説者?」  「なんだセリア、かってに大沼さんを引退させやがって」
「ジェイジェイ・・・」  セリアは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:パワプロ放送 2番:ポケ生 3番:東方 4番:絵描き 5番:マリカ 6番:内川 7番:ぷよぷよ 8番:人狼 9番:工藤(99)
暫時、唖然としていたセリアだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「(昔の放送使い回しで)勝てる・・・勝てるんだ!」
ビグビーからグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走するセリア、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっているセリアが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
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