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3分間のボーイミーツガール構想6

(30分)

tani
LV12
[今やっていること]
3分間のボーイミーツガール
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=13387258

真面目少女の森アイ(女・17歳)と、不良気味の秋山ユウ(男・17歳)は同級生。しかし、接点が無くてほとんど話したことが無い。

ある雨の日、学校の事情で遅くなったアイが帰ろうとすると、自分の傘が無くなっている事に気づく。雨は小降りで、バス停まで行けば大丈夫だと思ったアイは、駆け足で向かう。途中で雨足が強くなり、バス停へ付く頃には上半身が濡れて肌に貼りつき、ブラジャーも見えてしまっていた。バス停に行くと秋山が居た。アイは秋山の事がすこし苦手だった。あ、どうも。といった感じで軽く会釈をした後、自分の服が透けている事に気付く。いたたまれないアイは、若干の距離を置いて、バスを待った。

秋山は自分のバッグからタオルを取り出し、使っていいよとアイに差し出した。突然の申し出に驚いたアイだが、押し付けるような秋山に気圧されてタオルを使う。男の匂いにドキドキとする。何か話題を、とアイは考える。アイと秋山の接点といえば、高校入試の時、自分の隣の席でペン回しをしていた秋山の姿だった。アイはその話を振ると、秋山もアイに対して気になっていたと話す。開始の合図から猛烈な勢いで書き始め、ゴリゴリゴリゴリと音を立てて回答する様が印象に残っていたと笑った。

一年以上前の出来事に、お互いに印象を持っていたので、自然と親近感が湧いたアイ。バスが到着するまでの時間を歓談していた。やがてバスが見え、二人はそのままのノリで車内に入ると、「ユウ!」を声を掛ける、アイと同世代の女の子が居た。秋山は「じゃ、また」とアイに言い、秋山ユウを呼ぶ声の主の元、後部座席へ向かう。アイは、ガラガラの車中で自然と反対方向、運転手の近くにある座席に座った。手には返しそびれたタオルを持ち、後ろで聞こえる秋山を問い詰める女の子の声を聞きながら、帰宅の路へ着いたのだった。
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