7月10日に投開票が行われると見られる第24回参議院通常選挙。最大のポイントは今夏、自民党が単独で過半数を獲得するのか。それによって非改選議席を含めて憲法改正に必要な3分の2以上の議席を、与党で維持できるのか、である
野党サイドの注目点としては、発足したばかりの民進党が支持を伸ばせるのかどうかが課題だ。また野党が採用する「統一候補」方式は、与党勢力への切り崩しとなりうるのかも問われることになる
「3議席目を自民党と民進党が争う展開に」
定数2から3に増員された北海道。自民党と民進党がそれぞれ、2名の候補を立てる
北海道選挙区の特徴は、旧社会党の力が強く、また東西では土壌が異なる点だ。自民党は現職の長谷川岳参院議員を札幌市内、その他は北海道議の柿木克弘氏に充てる予定だ。柿木氏は伊達忠一道議(当時)、佐藤静雄衆院議員(当時)の秘書を経て、1995年に美唄市議に出馬して当選。1999年には道議に転じ、5期務めた
民進党は現職の徳永エリ参院議員の他に、元衆院議員の鉢呂吉雄を擁立する。野田政権で経済産業大臣を務めた鉢呂氏は、2012年と2014年の衆院選で落選し、政界引退を表明した
「小沢門下同志の争い」
当初は優勢と見られた主濱了参院議員(生活の党と山本太郎となかまたち。以下生活)の突然の出馬辞退で、岩手は大いに番狂わせになっている。民進党は畑浩治を擁立する一方で、生活は達増拓也岩手県知事の政務秘書の木戸口英司氏を擁立。なかなか折り合えない状態だ
◎生主/Pedion 「みんなの広場」
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