SUMMER SONIC2015東京会場から、昨年も大好評だった
五味弘文(お化け屋敷プロデューサー)監修の
パピコお化け屋敷から生放送!
最高に楽しい瞬間をパピコと共に体験することをコンセプトに、サマーソニック2015東京会場にてパピコの販売ブースを出展しています。パピコをご購入いただいた方にもれなく氷バッグをプレゼント。さらに、パピコお化け屋敷に入場いただくことができます。入場直前にパピプペパピコゲームをして、その勝敗によってお化け屋敷の演出が変わるなど、生放送も見どころがいっぱいです。ぜひお楽しみください。
パピコ公式HP:
http://papico.glico.com/top/index.html
~パピコお化け屋敷カミソリ女の家~
【ストーリー】
料子は子供のころ、あまり丈夫な体ではなかったため病院の入退院を繰り返していました。体の弱った料子は病院の食事を受け付けず母親が持ってくる料理だけは食べられるのでした。母親は料子のために様々な料理を毎日作ってきてはスプーンで一口ずつ料子に食べさせてくれました。
母親の料理のおかげで料子の体が丈夫になった頃、皮肉なことに母親が病に倒れてしまいます。入院した母親のために今度は必死に料子が料理を作りますが、その甲斐もなく母親は亡くなってしまいました。残されたものは母親の味の記憶と一本のスプーンでした。
成人した料子は母親の味を受け継いだ料理上手な女性になりました。やがて料子は藪下という男と出会い結婚をします。藪下には多津美という母親がおりました。多津美は料子の作る料理の味がどうしても舌に合いません。料子の味は藪下の家では孤立した味だったのです。孤立した味は、そのまま料子のことでもありました。彼女は多津美からも藪下からも疎んじられる存在になってしまったのです。それでも料子は、多津美の味に近づけようと、毎日料理を工夫し続けました。
ある晩、料子は自分のスプーンがなくなっていることに気づきます。藪下に言うと彼は平然と言い放ちました。
「あんなスプーンで味見しているから料理がうまくならないんだ。」
料子は、自分の母親が否定されたような気持ちになり強い憎悪が湧き上がってくるのを感じました。
冷えた家庭の中で孤立を強めた料子は次第に体に変調を来すようになりました。寝込むことが多くなった料子のことが藪下も多津美も煩わしくて仕方ありません。ところが普段よりも熱の上がったある晩のことです。珍しく心配した藪下が枕元にやってくるとおかゆを食べさせてくれました。一口、二口を食べるうちに料子は久しぶりの愛情を感じて思わず涙が溢れてきました。その時です。三口目を口に含んだ料子は口の中に違和感を覚えます。何か全く違った味を感じたのです。すぐにそれが血の味だと気づきました。口の中から見る見るうちに血が溢れ出してくると共に激痛に悶えました。苦しむ料子の頭上で藪下が言いました。
「いつまでもお前が母親の味を忘れないからいけないんだ。だからその味を消してやったんだ。これでな…。」
そう言って見せたのは一本の剃刀でした。藪下はその剃刀で料子の舌の表面を削いだのでした。舌を削がれた料子は精神を病んで亡くなってしまいました。
けれど、藪下と多津美が行った仕打ちに対する彼女の怨念は深く二人を次々に呪い殺してしまいました。それでも彼女の怨念は消えず今でも口から血を流しながら、この家の中を彷徨っています。