マーティン・ファクラー氏プロフィール 1966年生まれ、米国ジョージア州出身。 米カリフォルニア大学バークレー校にて歴史学修士を取得。また、慶応大学、東京大学に国費留学をした。東京大学では経済学を学ぶ。 ブルームバーグ、AP通信、ウォールストリートジャーナルの記者として、ニューヨーク、東京、北京、上海で活動。2005年7月からニューヨークタイムズ記者となり、2009年2月から現職。 日本および朝鮮半島の政治、経済およびさまざまな社会問題に取り組んでいる。2011年3月11日の東日本大震災直後から被災地を取材し、東北各地の被害を伝えるとともにに、福島第一原子力発電所の事故、また日本の原子力行政や原発を巡る利権構造などについて調査報道を続けた。「国土を破壊し、原子力事故を引き起こした津波、地震後、日本政府が隠蔽した一連の深刻な失敗を力強く調査したことにより(ピューリッツァ賞ウェブサイトより)」、2012年ピューリッツア賞のファイナリスト(次点)にノミネートされた。 2005年には、インド洋津波(2004年)の取材において、アジア出版協会(The Society of Publishers in Asia)から国際報道賞を受賞した。 また、『China's Transformations: The Stories Beyond the Headlines』 (2007) などの書籍に学術論文を寄せている。著書『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』を2012年7月双葉新書から上梓した。