10月8日は「日本は法治国家なのか?--「人治」による権力暴走の危険」を放送します。元経産官僚で、政策家の石川和男氏を招き、アゴラ研究所の池田信夫所長と、「法の支配」という観点から、日本の行政を語り合います。今回は録画放送となります。日本で繰り返されるのは、政治家、そして行政が、法に基づかない行動を繰り返すことです。そして今は打ち切りとなりましたが、数年前までは「天下の副将軍」という権力者の水戸黄門が、法や行政手続きに基づかずに、勝手に悪を懲らしめる裁きを行うテレビ時代劇が何十年も続きました。最近も、民主党政権が法律や政令をつくらずに、行政手続きを重ねてしまい、社会が混乱しました。泉田裕彦新潟県知事は知事職の権限を越えて、東京電力の活動を妨害しています。ところが西欧で追求されたのは「法の支配」。可能な限り、法で国家活動を縛り、政治家も公務員も法の管理下に置かれるという仕組みです。なぜ日本ではそれが発展せず、またどのような弊害が起こっているのでしょうか。東京電力の破綻処理、公務員改革、原発・エネルギー、社会保障問題などを題材に取り上げる予定です。石川和男さんは、経産省勤務の後で、政策研究大学院大学客員教授、東京財団などで研究活動を行いながら、中立の立場から政策提言活動を続けています。石川さんの運営するネット放送「霞が関政策総研チャンネル」 http://
ch.nicovideo.jp/kasumigaseki-soken はアゴラ研究所も放送を協力しています。池田信夫さんは、NHKから経済学者に転じ、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員、上武大学教授などを経て、現在はアゴラ研究所所長として、言論活動を展開しています。行政と学会の双方を知る2人が日本の問題点を、この番組で分析します。「言論アリーナ」では、アゴラ研究所に加えて、いくつかのシンクタンクが協力して映像番組を提供します。アゴラ研究所は、この「アリーナ」(集会場、劇場)を、視聴者の皆さんと共に政策を生み出し、社会を変える場に発展させていきます。