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イプシロンロケット試験機 / 惑星分光観測衛星(SPRINT-A) 再打ち上げ生放送

公式
(1時間50分)

ニコニコニュース提供:株式会社 ドワンゴ
※ライブ中継の日時は、当日の準備作業の状況や
 天候等により変更になる場合があります。


日本時間9月14日(土)以降、惑星分光観測衛星(SPRINT-A)を載せた
イプシロンロケット試験機再打ち上げが決定しました。
9月14日(土)13時25分頃より、鹿児島県・内之浦宇宙空間観測所から
ライブ中継でお届けいたします!

8月27日(火)13時45分に打ち上げ予定だったイプシロンロケット試験機は、
リフトオフ約19秒前、ロケットの自動カウントダウンシーケンス中に
姿勢を調べるセンサーの異常検知により、延期となりました。
そのときの模様は、タイムシフトでご視聴いただけます↓


イプシロンロケット 惑星分光観測衛星
                               写真:JAXA
イプシロンロケットとは
イプシロンロケットは高性能と低コストの両立を目指す新時代の固体燃料ロケットです。
1段目にはH-IIAロケット用補助ブースターを活用、一方2段目と3段目には
世界最高性能と謳われたM-Vロケットの上段モータを改良して用います。
我が国が世界に誇る固体ロケット技術の集大成であり、ペンシルからM-Vに至るまでの
半世紀に蓄積された知恵と技術の全てが込められています。加えて、
革新技術と既存技術を有機的に組み合わせることで、信頼性と性能の一層の向上を実現しています。
これまでのロケットの打ち上げには、地上での点検や組み立てに膨大な人手と時間が必要でしたが、
世界のロケットの中でも最短わずか1週間で行えるようにコンパクト化しました。
ロケットの打ち上げをもっと手軽なものにし、宇宙への敷居を下げよう…
それがイプシロンロケットの最大の目的なのです。

惑星分光観測衛星(SPRINT-A)とは
惑星分光観測衛星(SPRINT-A)は地球を回る人工衛星軌道から金星や火星、
木星などを遠隔観測する、世界で最初の惑星観測用の宇宙望遠鏡です。

金星・火星は太陽系初期には地球と非常に近い環境を持っていたことが最近判ってきていますが、
太陽系が誕生した後10億年以内の期間に、現在の状態に近い姿にそれぞれ成長・変貌しました。
金星では水が宇宙空間に逃げ出した結果、二酸化炭素を中心としたとても乾いた大気になり、
その強い温室化効果により地表面の温度が400℃にも達する灼熱の世界となっています。
一方火星は温室化効果を生み出す大気中の炭素成分の多くが宇宙空間に逃げ出してしまい、
現在では寒冷な世界になっています。

惑星分光観測衛星(SPRINT-A)では、これら地球型惑星の大気が宇宙空間に逃げ出すメカニズムを調べます。
特に太陽系誕生直後には、太陽が現在よりも激しく活動していたため、非常に強い太陽風が惑星に到達していて、
多量の大気が逃げ出していたと考えられています。強い太陽風が惑星の大気にどのように作用するかを調べることで、
初期の太陽系で何が起こっていたかを知ることを目指しています。
さらに、極端紫外線の観測能力を活かして、木星の衛星イオから流出する硫黄イオンを中心とした
プラズマ領域の観測を行い、木星のプラズマ環境のエネルギーがどのように供給されているかを調べます。


映像提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
ニコニコチャンネル「JAXA宇宙航空最前線」は こちら


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