■ファンタジー漫画『金の国水の国』と、時代劇漫画『あずみ』、乾信一/訳『終わりなき夜に生まれつく』の愛読者。■脇下一族列伝を拝見する前に、プレイステーション版の『俺の屍を越えてゆけ』はクリア済み。俺屍は予備知識なしに購入し、一族たちの人間描写に期待して蓋を開けてみたら、宿敵、朱点童子の成り立ちと神様の正体に迫っていくことに重点を置いたサスペンスRPGゲームだった。物語は神様たちが人間の住む京の都に手を出した事に端を発し、一族はその後始末のために、体のよい人柱として利用された感じが否めない。 第三者(所謂プレイヤー)に、自分と子孫の命が握られていると思うと、心中穏やかではいられなくなる。良くも悪くもセンセーショナルな作品だった。基本的にオカルト系は好きではなく、神様や人外に懸想するほど人間おめでたくはなかったから、人身御供の色が強い交神システムが苦痛だった。■動画の都合上、陽炎まで縛る中、代々交神(戦闘)リスクを背負って戦い続けた尋常ではない、なめ代家推し。常に笑顔と清涼感を提供してくれた、清流家のファインプレーはリスペクト(嫌いな一族はいない)。