復帰から40年、沖縄の若者たちと共に、
[沖縄]を伝え続けてきたメディアの現場から考える
部落、犯罪被害者、ペット殺処分、ネット右翼、
風俗街、セックス、宗教、自殺、震災……。
ノンフィクションライターの藤井誠二が、
話題のノンフィクション作品や書き手を通じて、
さまざまな「日本の問題」を取り上げる『ニコ生ノンフィクション論』。
今回のニコノンは
沖縄スペシャル第3弾として、
沖縄から生放送!
[沖縄ブーム]という事象から復帰40年を迎える沖縄を考える。
青い海に白い砂浜、青い空に映えるシーサーと赤瓦、
ゴーヤ、島唄、ハイビスカス……。
自然や人情に癒しのイメージを求め、
沖縄の音楽、映画、料理は全国ですっかり人気となった。
移住ブームまで巻き起こるほどの、魅力あふれる南の楽園。
その一方で、在日米軍基地の74%が集中し、
普天間基地移設問題や少女暴行事件を始めとして、
政局をも揺るがす土地としても全国的に知られている。
南の楽園としてのイメージと軍事基地という現実、
この二重性のなかで沖縄ブームはつくられてきた。
そもそもいつから、なぜ、どのようにしてブームが始まったのか?
ウチナンチュ(沖縄人)はこのブームをどう捉えてきたのか?
今となってはもう終わったとも言われているが、
果たして本当に[沖縄ブーム]は終わったのか?
そこで今回は、
ブームの火付け人の一人を自覚しながら沖縄問題を書き続ける
仲村清司氏、
沖縄で[沖縄]の本をつくり続けるボーダーインク編集長・
新城和博氏に加え、
沖縄唯一の大型書店の現場から
森本浩一氏をお招きする。
更に、沖縄の若者たちにも議論に参加してもらい、
沖縄の本音に迫りつつ、復帰40年の歴史を踏まえ未来を考える。
どうぞお見逃しなく。
【出演】
藤井誠二(司会、ノンフィクションライター)
仲村清司(作家・沖縄大学非常勤講師)
新城和博(ボーダーインク編集長)
森本浩平(ジュンク堂書店沖縄店 店長)
学生のみなさん(沖縄受験ゼミナール生、卒業生、琉大生ほか)
協力:
沖縄受験ゼミナール
【Twitter】
ニコ論壇公式アカウント:
@nicorondan
ハッシュタグ:
#nicoron
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■ プロフィール
仲村 清司(なかむら・せいじ)
@namcle
1958年大阪市生まれの沖縄人二世。作家・沖縄大学非常勤講師。著書に『ほんとうは怖い沖縄』(新潮社)、『沖縄学』(新潮文庫)、『住まなきゃわからない沖縄』(新潮文庫)、『沖縄チャンプラ亭』(双葉社)、『沖縄うまいもん図鑑』(双葉文庫)など多数。『ほんとうは怖い沖縄』ミステリーツアーの案内人もつとめる。参加希望者は
こちらから。
ブログ:
仲村清司の沖縄移住録@2012
新城 和博(しんじょう・かずひろ)
@UCHIATAI
ライター、編集者、作詞家。1963年沖縄島那覇市生まれ。琉球大学卒業後、沖縄出版へ入社。89年に地元で使われている言葉をコラム形式で説明した『おきなわキーワードコラムブック』を刊行、話題になる。90年、出版社・ボーダーインクを設立。漫画や映画に描かれた沖縄を集めた、わうけいさお『なんだこりゃ~沖縄!』をはじめ、サブカルチャー本のブームを起こす。また、沖縄出身の漫画家・大城ゆかが表紙絵を描いた、シマー・コラム・マガジン「Wander(ワンダー)」を編集長として刊行(1990年創刊、2005年休刊)。沖縄で「県産本」の編集出版に携わり、沖縄に関する様々なコラムを発表している。著書に「うちあたいの日々」「〈太陽雨〉の降る街で」(ボーダーインク刊)他。
ブログ:
日々のうちあたい
藤井 誠二(ふじい・せいじ)
@seijifujii1965
1965年愛知県名古屋市生まれ。高校時代よりさまざまな社会運動にかかわりながら、週刊誌記者等をつとめながら一貫してフリーランスの取材者。ラジオのパーメナリティや報道情報番組のコメンテーターやレポーターもつとめ、愛知淑徳大学非常勤講師として「取材学」を語る。『17歳の殺人者』(朝日文庫)、『暴力の学校 倒錯の街』(朝日文庫)、『人を殺してみたかった』(双葉文庫)、『コリアンサッカーブルース』(アートン)、『文庫版・殺された側の論理』(講談社アルファ文庫)、森達也氏との対話『死刑のある国ニッポン』(金曜日)、『アフター・ザ・クライム』(講談社)、大谷昭宏氏と対話『権力にダマされないための事件ニュースの見方』(河出書房新社)、『三つ星人生ホルモン』(双葉社) 等著書多数。
オフィシャルサイト:
「当事者主義宣言」
ブログ:
「ノンフィクションライター 藤井誠二のブログ」