自分で豚を飼って、つぶして、食べてみたい―――。
前人未到の体験ルポ『飼い喰い』の著者が語る
部落、犯罪被害者、ペット殺処分、ネット右翼、
風俗街、セックス、宗教、自殺、震災……。
ノンフィクションライターの藤井誠二が、
話題のノンフィクション作品や書き手を通じて、
さまざまな「日本の問題」を取り上げる『ニコ生ノンフィクション論』。
今回取り上げるのは、
『飼い喰い――三匹の豚とわたし』。
世界各地の屠畜現場を取材してきたイラスト・ルポライターが、
一年かけて肉豚を飼い育て、屠畜場に「出荷」するところから屠畜まで立ち会い、
肉にして食べる。その流れと、著者の心の動きまでを克明に記録した作品。
(撮影=合田昌弘)
「私がかわいがって育てあげ、私が殺し、私が食べた三頭。」
近代化に伴い大規模畜産される食肉。
日々、私たちが口にするこの肉について、
どれほどの人が思いを馳せただろうか。
私たちは、いったい何を食べているのか?
自ら飼い、屠畜し、食べた豚肉は美味かったのか?
この体験から見えたものとは?
今回のゲストは、
著者でイラストルポライターの
内澤旬子氏と、
小頭飼いをする「湘南ぴゅあハム」の
平井三郎氏。
お二人と共に、現代の大規模養豚、畜産の本質に迫ります。
どうぞお見逃しなく!
【出演】
藤井誠二 (司会、ノンフィクションライター)
内澤旬子 (イラストルポライター)
平井三郎 (湘南ぴゅあハム)
【Twitter】
ニコ論壇公式アカウント:
@nicorondan
ハッシュタグ:
#nicoron
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■ プロフィール
藤井 誠二(ふじい・せいじ)
@seijifujii1965
1965年愛知県名古屋市生まれ。高校時代よりさまざまな社会運動にかかわりながら、週刊誌記者等をつとめながら一貫してフリーランスの取材者。ラジオのパーメナリティや報道情報番組のコメンテーターやレポーターもつとめ、愛知淑徳大学非常勤講師として「取材学」を語る。『17歳の殺人者』(朝日文庫)、『暴力の学校 倒錯の街』(朝日文庫)、『人を殺してみたかった』(双葉文庫)、『コリアンサッカーブルース』(アートン)、『文庫版・殺された側の論理』(講談社アルファ文庫)、森達也氏との対話『死刑のある国ニッポン』(金曜日)、『アフター・ザ・クライム』(講談社)、大谷昭宏氏と対話『権力にダマされないための事件ニュースの見方』(河出書房新社)、『三つ星人生ホルモン』(双葉社) 等著書多数。
オフィシャルサイト:
「当事者主義宣言」
ブログ:
「ノンフィクションライター 藤井誠二のブログ」
内澤旬子(うちざわ・じゅんこ)
@riprigandpanic
イラストルポライター。1967年生まれ。國學院大學卒業。日本各地、海外諸国へ出かけ、製本、印刷、建築、屠畜など、さまざまなジャンルを取材し、精密な画力を生かしたイラストルポに定評がある。著書に『世界屠畜紀行』『センセイの書斎』『おやじがき』『身体のいいなり』(2011年度講談社エッセイ賞受賞)など。