第20話「世界の卵」大人気シリーズ第3期にして完結編、遂に登場!
ニコニコ生放送ではTVアニメ「灼眼のシャナⅢ-FINAL-」の上映会を行います。
■イントロダクション
人ならぬ者たちが、この世の日に陰に跋扈(ばっこ)している。
古き一人の詩人が与えた彼らの総称を、“紅世(ぐぜ)の徒(ともがら)”という。
自らを称して“渦巻く伽藍(がらん)”、
詩人名付けて“紅世”──この世の歩いてゆけない隣 ──から渡り来た彼ら“徒”は、
人がこの世に存在するための根源の力、
“存在の力”を奪うことで自身を顕現させ、在り得ない不思議を起こす。
思いの侭に、力の許す限り、滅びのときまで。
彼らに“存在の力”を喰われた人間は、いなかったことになる。
これから伸び、繋がり、広がるはずだったものを欠落させた世界の在り様は、
歪んだ。“徒”の自由自在な跳梁(ちょうりょう)に伴い、
その歪みは加速度的に大きくなっていった。
やがて、強大な力を持つ“徒”たる“紅世の王”らの中に、
そんな状況への危惧を抱く者が現れ始めた。大きな歪みがいずれ、
この世と“紅世”双方に大災厄を齎(もたら)すのではないか、と。
そして、一部の“紅世の王”らは同胞を狩るという苦渋の決断を下した。
彼らの尖兵、あるいは武器となったのは、
“徒”への復讐を願い誓った人間──己が全存在を“王”の器として捧げ、
異能の力を得た人間──討滅者“フレイムヘイズ”。
その日、日常を浸食した“徒”により全てを失い、自身がトーチという仮初めの存在であると知らされた少年と、「贄殿遮那のフレイムヘイズ」と呼ばれる少女が出会った。
これは、“ミステス”坂井悠二と『炎髪灼眼の討ち手』シャナの物語である。
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