「脱原発」って、結局どうすればいいの?
一人ひとりにできることって……?
原発はクリーンで安全――。
ずっと、そう言われてきました。
しかし、
深刻な事故が生じたら、取り返しがつかない――。
ずっとそう指摘し続け、警鐘を鳴らしてきた人もいます。
そんな中で起こった、福島第一原発事故。
だれもがその深刻さを認めてはいますが、
原発の是非についての答えは、出ていません。
地震多発国であるこの国で、このまま原発に頼ってしまって、大丈夫?
いやいや、原発がなければ経済が回らなくなるし、
そもそも、エネルギー不足に陥ってしまうのでは?
様々な主張が乱れ飛ぶなか、私たちは何を信じ、
どのように考え、行動していけば良いのか?
「脱原発な日本」は可能だし、
エネルギー転換による「新しい産業革命」こそが、
この苦境を脱する道であると主張する、経済学者の
金子勝さん。
脱原発デモに参加するなどして、
この問題に積極的にコミットしている、
いとうせいこうさん。
この番組では、このお二人をスタジオにお招きし、
脱原発の可能性と、それを阻む諸要因、
そして個々人の実践とライフスタイルについてお話をしていただきます。
本当のところ、考えるべきこととは何か?
一人ひとりにできることって、何なの?
既得権益集団による弊害や制度上の問題といった日本社会論的視点や、
ウォール街でのデモなど海外での動きも視野にいれながら、
可能性の中心を探るべく、みっちり討議します!
お二人の濃密な対談に乞うご期待。
【出演】
いとうせいこう (作家・クリエーター)
金子勝 (経済学者)
【出演者プロフィール】
いとうせいこう
1961年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。編集者を経て1988年、小説『ノーライフキング』(新潮文庫)でデビュー。著書に、講談社エッセイ賞を受賞した『ボタニカル・ライフ』(新潮文庫)のほか、近年には『見仏記』(みうらじゅんとの共著、角川文庫)、『プランツ・ウォーク』(柳生真吾との共著、講談社)などがある。執筆活動のほかプロデューサー、音楽家としても活躍するマルチクリエーター。
金子勝(かねこ・まさる)
1952年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学経済学部教授などを経て、現在、慶應義塾大学経済学部教授。専門は財政学、制度の経済学。最新刊は『「脱原発」成長論――新しい産業革命へ』(筑摩書房)。その他の著書に『市場と制度の政治経済学』(東京大学出版会)、『反経済学』(新書館)、『セーフティーネットの政治経済学』(筑摩書房)、『新・反グローバリズム』『市場』(岩波書店)、『逆システム学』(共著、同)、『粉飾国家』(講談社)、『新興衰退国ニッポン』(共著、同)などがある。
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