「ゲンパツ」を作り出す「原子力村」の力学とは??
3月11日、東北地方を襲い、未曾有の被害をもたらした
東日本大震災。
廃炉が決定的となった東京電力福島第一原子力発電所の1~4号機は、
今もその動きを止めず、大気や水道水、海水、農作物からは、相次いで放射性物
質が確認されている。原子炉が
「冷温停止」になるまでには、数ヶ月かかる
という見方もあり、安定化への道のりはまったく見えていない。
政府や電力会社、専門家は、
「原子力は安全」と繰り返してきた。
しかし、いま、原子力発電、
「ゲンパツ」が大きな脅威となっている。
なぜ、われわれは、
「ゲンパツ」を使っているのか。
日本の原子力政策は、どのような力学で生まれてきたのか。
閉鎖的かつ硬直的な原子力政策・行政を揶揄する言葉、
「原子力村」が意味する
ものは、いったい何なのか?
今回のニコ生トークセッションでは、日本の原子力の政策過程、
「原子力村」の実態に迫ります。
■出演(敬称略・アイウエオ順)
飯田哲也 (
環境エネルギー政策研究所・所長) Twitter :
@iidatetsunari
開沼 博 (社会学者) Twitter :
@kainumahiroshi
武田 徹 (ジャーナリスト) Twitter :
@takedatoru
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#niconama_talk
をご利用ください。
(プロフィール)
飯田哲也
1959年、山口県生。京都大学原子核工学専攻修了。東京大学先端科学技術研究センター博士課程単位取得満期退学。大手鉄鋼メーカ、電力関連研究機関で原子力R&Dに従事した後に退職。現在、非営利の研究機関の代表を務めつつ、複数の環境NGOを主宰し、科学者でもあるというトリプルコースを歩んでいる。自然エネルギー政策では国内外で第一人者として知られ、先進的かつ現実的な政策提言と積極的な活動や発言により、日本政府および東京都など地方自治体のエネルギー政策に大きな影響力を与えている。国際的にも豊富なネットワークを持ち、21世紀のための再生可能エネルギー政策ネットワークREN21理事、国際バイオマス協会理事、世界風力協会理事なども務める。
開沼博
84年福島県いわき市生まれ。02年磐城高校卒。東京大学大学院学際情報学府博士課程在籍。専門は社会学。論文に「原子力ムラの秩序はいかにして可能か」(『ソシオロゴス』)など。
武田徹
国際基督教大学大学院博士課程修了。84年に二玄社嘱託として編集・執筆を担当し、89年よりフリー。著書に『NHK問題』、『偽満州国論』、『隔離という病い』など。メディア、歴史、科学などの文化分野を幅広くカバー。2007年より恵泉女学園大学人文学部教授。