未曾有の被害をもたらした東日本大震災。
多くのデマやチェーンメールが飛び交い、原発に対する不安言説も広まっている。
そうした混乱を抑えるためには、
「確かな情報」の早急な共有と、
「ダメ情報」の仕分けが必要だということに、異論はないだろう。
だが、政府や東電への不信感から、公的なアナウンスへの信頼度が失われ、
「専門家」の意見もまた、真逆の意見が混在しているのが現状だ。
また、多くのアナウンスが
「現状の報告」に終始し、
「これからどうするのか」といったシナリオ提示が不足していたことも、
人びとの不安を温存し続ける大きな要因となっている。
これでは、一般市民が
「確かな情報」を獲得することは、
とても困難なようにも思える。
歴史に残る国難の今、
「確かな情報」を共有するためには何が必要なのか。
徹底的に議論する。
司会 :
荻上チキ 萩上氏のTwitter ⇒
@torakare
飯田泰之 飯田氏のTwitter ⇒
@iida_yasuyuki
ゲスト:
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荻上チキ(おぎうえ ちき)
1981年生。成城大学文芸学部卒業。東京大学大学院情報学環・学際情報学環修士課程修了。テクスト論、メディア論を中心に、評論、編集、メディアプロデュースなどの活動を行う。人文系ニュースサイト「トラカレ!」主宰。社会学者・芹沢一也と共に思想系メールマガジン「αシノドス」を創刊、編集。著書に『ウェブ炎上──ネット群集の暴走と可能性』(ちくま新書、2007)、『ネットいじめ』(PHP新書、2008)、『社会的な身体』(講談社現代新書、2009)など。共著に『バックラッシュ!──なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』(上野千鶴子、宮台真司ほか、双風舎、2006)、『革命待望!──1968年がくれる未来』(スガ秀実、橋本努ほか、ポプラ社、2009)など。
飯田泰之(いいだ やすゆき)
1975 年東京生まれ。エコノミスト。東京大学経済学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。現在駒澤大学経済学部准教授。内閣府経済社会総合研究所、財務省財務総合研究所客員研究員。専門は経済政策、マクロ経済学。主著に『経済学思考の技術――論理・経済理論・データを使って考える』(ダイヤモンド社、2003)、『考える技術としての統計学―生活・ビジネス・投資に生かす』(NHKブックス、2007)、『昭和恐慌の研究』(共著、東洋経済新報社、2007、第47回日経・経済図書文化賞受賞)、『脱貧困の経済学』(共著、自由国民社、2009)など。
平川秀幸(ひらかわ ひでゆき)
1964年生まれ。大坂大学コミュニケーションデザイン・センター准教授(科学技術社会論、サイエンスショップ代表)。専門は科学技術のガバナンス論。「市民と科学者の熟議と協働」をすすめるプロジェクトの研究代表者を務める。著書に『科学は誰のものか―社会の側から問い直す』 (NHK生活人新書)
八代嘉美(やしろ よしみ)
1976 年生まれ。慶應義塾大学医学部特別研究助教。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了、博士(医学)。専門は幹細胞生物学、科学技術社会論。再生医療研究 の経験とSFなどの文学研究を題材に、「文化としての生命科学」の確立を試みている。著書に『iPS細胞 世紀の技術が医療を変える』、『再生医療のしくみ』(共著)等。
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