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おはようございます ~早朝清掃バイト行ってきます~

(30分)

yasuyoshiaoki
おわかりだろうが、おれはノヴァで生まれひどい苦痛でおれ以外は誰もまともに生まれてこられない――何度も何度も生まれ変わっては傷ついた星雲を横切り――ひとりぼっちだがあんたらのいう「寂しい」状態じゃあなかった――寂しさは哺乳類の対の産物だ――「寂しさ」「愛」「友情」その他もろもろ――おれは二じゃない――おれは唯一無二――しかしこの唯一状態を保つためには、他の生物形態の二性が必要だ――ほかの連中がしゃべってくれないと、おれは沈黙できない――別のが一になればおれは二になるそうなったら一が二つあることになっておれはもはや一じゃなくなる――いくらでも空間はあるって?――でもおれは空間の中で一なんじゃなくて時間の中で一なんだ――金属時間の中――放射性時間の――だからもちろんおれは、あんたらみんなを空間から締め出そうとしたよ――これはすなわち時間の終わりだ――そして使える宗教概念の創出みたいな特別サービスのために、たまに出所を許可された連中には、いつも金星人衛兵が付き添った――『神秘家』や『聖人』どもはみんなそうだ――ただしわが宿敵ハッサン・イ・サッバー一人は別で、こいつはマッポに入れ知恵して空間へと手引きしやがって言い触らすには、みんな一になれて衛兵も不要で片割れも不要でことばも不要だ――さてこんどは大コントローラと取引できたと思ってやがった、この宇宙の小細工小僧どもに一言――『このたかり屋ども! 腐れマンコども! イヌどもめが!――テメエらみんな大嫌いだ――それと、てめえらを混ぜてやったり、馬糞以外のまともな報酬をくれてやったりするつもりなんか、ハナっからありゃしなかったぜ――山ザルどもといっしょに吹っ飛ばなかったのは、田舎者のおかげなんだからヤツに感謝しろよ――これでよっくわかったかよ、それとももっとよくわからせてやろうか? てめえらはこのどん詰まりをふっ飛ばすためにこのおれが発明した、たかり屋の腐れマンコのイヌどもで、ハナっからいっしょに吹っ飛んでもらうことになってたんだよ――』」
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