近代化の影響を受けつつも、西洋とは異なる独自の知的ネットワークを維持し続けるイスラーム文明。しかし、現代のムスリム知識人たちの思想や著作について、日本語ではなかなか紹介される機会がありません。
そんななか、2017年7月に邦訳が刊行されたアブドゥルハミード・アブー・スライマーン著『クルアーン的世界観――近代をイスラームと共存させるために』では、現代イスラーム思想における重要概念「知のイスラーム化」(あるいは「知識のイスラーム化」)がはじめて本格的に紹介されているだけでなく、現代イスラーム思想の潮流とイスラーム諸国の政治状況とのかかわりについて、訳者による詳細な解説が行われています。
いま、ムスリム知識人たちはなにを考え、なにを論じているのか? また、いわゆる「現代思想」とはどのような接点があり得るのか?
今回のイベントでは、『クルアーン的世界観』の翻訳者である塩崎悠輝さん、『イスラーム思想を読みとく』などの著作を通じ、積極的にイスラーム思想を紹介されている松山洋平さんをお招きし、現代イスラーム思想について存分にお話しいただきます。
現代イスラーム思想入門 – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20180622/