いわき在住のローカルアクティヴィスト・小松理虔は、2014年からゲンロンのメールマガジン『ゲンロンβ』で地域の歴史と現在を掘り下げる連載「浜通り通信」を続けてきた。小松はときに地域のグルメ情報や笑い話をまじえつつ、徐々に移り変わっていく震災後の浜通りの景色を色鮮やかに伝える。
小松にとって、浜通りの抱える問題は、「いまここ」だけにかかわるローカルな問題ではない。あるときは江戸末期からの近代化の歴史のなかで、またあるときは現代のグローバルな世界とのつながりのなかで、福島、震災、原発事故について論じる「浜通り通信」は、読者の高い支持を集めてきた。
この「浜通り通信」は今年5月で連載50回を迎え、ひとまずの完結をみた。震災から6年、福島を語ることはどのような可能性を持ってきたのか。福島は思想的課題になりえたのか。連載完結を記念し、小松とジャーナリストの津田大介、思想家の東浩紀が議論する。
福島は思想的課題になりえたか– ゲンロンカフェ
http://genron-cafe.jp/event/20170721/