明治元年(1868年)から150年の今年。近代国家の成立を目指した明治維新以降、激動の時代のなかで育まれた、それぞれの思想の内実を俯瞰する好機といえるでしょう。
ご登壇者としてお招きするのは、大正から昭和にかけての騒乱時に死力を尽くして真理を追求し続けた孤高の哲学者、三木清の思想の真髄を、『三木清教養論集』『三木清大学論集』『三木清文芸批評集』(講談社文芸文庫)の三部構成で編纂した大澤聡氏。
そして、日本近代の思想家たちが西郷隆盛をどのように受け止め思想的評価を下したのかを体系だてて精密に読解し、近代化以降の日本の思想史を描き出した『未完の西郷隆盛』(新潮選書)を上梓した先崎彰容氏。
西郷隆盛や三木清の紡いだ思想は、どのように時代を突き破り展開していくのか……
過去150年の思想の流動を大胆にかけ巡りながら、これからの社会に接続する人文知の可能性について激論を交わします!
「日本思想」の再設定– ゲンロンカフェ
http://genron-cafe.jp/event/20180313/