ジョン・ケージの死から25年。十二音技法の登場からもうすぐ100年。
「無調で、リズムが複雑で、小難しくて近寄りがたい」という現代音楽に対するジャンルイメージは、いまだ強固なものとして存在しています。
そんななか、今年4月に刊行された『はじめての〈脱〉音楽――やさしい現代音楽の作曲法』(自由現代社)は、現代音楽の作曲技法を平易なことばで解説し、楽曲制作者のみならず、「現代音楽がわからない」という人々に向けた啓蒙書としても読むことができる本として出版されました。
しかし、書籍のなかで取り上げられているのは20世紀の現代音楽が中心。
監修者・川島素晴さんへの巻末インタビューでは「90年代以後はメインストリームが生まれにくくなっている。90年代以後って、目新しいものってあんまりない」と語られており、21世紀の現代音楽をめぐる状況は不透明なものともなっています。
今回のイベントでは、音楽界の最前線で活躍する川島素晴さん、渋谷慶一郎さん、新垣隆さんをお呼びし、21世紀以降の現代音楽の行方について、存分にお話しいただきます。
司会は『やさしい現代音楽の作曲法』編著者である木石岳さんにお務めいただきます。
「現代音楽」に未来はあるか? – ゲンロンカフェ
http://genron-cafe.jp/event/20180704/