2014年、宝塚歌劇団は100周年を迎えた。
女性が男役を演じる劇団で、未婚の女性しか生徒(劇団員のこと)でいられず、その数は400人以上、毎月新たな演目を宝塚と東京の大劇場で上演。個性の面でも規模の面でも、宝塚歌劇団は世界でも珍しい、日本が誇るべき文化だ。宝塚研究の第一人者川崎賢子をお迎えし、宝塚歌劇の100年から日本文化の力と可能性、日本における女性文化、そして宝塚の魅力を語り尽くす!
宝塚歌劇を観に行ったことがないひとでも、大きな羽根飾りを背負ってスパンコールの衣装を着た男装の麗人と美女たちが、電飾でキラキラする大階段を降りてくる図は目にしたことがあるかもしれない。劇場に行ったことのないひとには、奇異なものに思われるかもしれないが、ファンにとってはあこがれの、華やかな舞台の世界だ。
今回のトークショーでは、宝塚の大専門家川崎賢子と、少女時代を阪急宝塚線沿線で過ごし、小学生から高校生まで宝塚にはまっていたゲンロンの上田洋子が、宝塚の歴史・魅力・未来について語り尽くす。ロシア文学者の上田がロシア語を学んだきっかけのひとつに、中学時代に見た宝塚版『戦争と平和』があった。宝塚は文学少女を育てるメディアでもある。
欧米を手本とした明治以降の文化形成の歴史、消費文化とのつながり、そしてジェンダーまで、幅広い論点から宝塚を論じる、ファンも宝塚初心者も必見の超タカラヅカトークが実現!
宝塚歌劇が作る新しい日本文化 – ゲンロンカフェ
http://genron-cafe.jp/event/20140923/