欲望とは、何事かにこだわる、こだわってしまうことである。多かれ少なかれ。では、哲学・倫理学の観点から、欲望することの「徹底」は、どのように考えられるだろうか。なりふり構わず、他者・社会へのいかなる配慮もなく自らの欲望に邁進する者を、どのように考えられるだろうか。他者への依拠によって生きている、というか「生かされている」などとしばしば言われる、社会的であるしかない(?)人間=私たちは、様々なタイプの/そしてある程度以上の欲望を、反社会的・悪であるとして排除することがある。なぜなのか。あるいは、極端な欲望を考えることを通して、従来とは違う社会を構想することはできないのか。今回は、欲望の哲学・倫理学をラディカルに追究してきた小泉義之氏をお招きし、氏の最近のテーマであるという「サイコパス」の概念を中心に据えて議論する。
サイコパスの哲学へ– ゲンロンカフェ
http://genron-cafe.jp/event/20140404/