• 81
  • 75
コメント

おはようございます 早朝清掃バイト 7:00~9:00 3回目出勤 行きたくないけど行ってきます トホホ

(24分)

青木やっちゃん
LV4

あとプレミアム会員1人のフォローでレベルアップ

ブラッドレーを起こす前にあたりをざっと調べることにした――かれはなにやら半透明物質でできた赤い岩に囲まれた峡谷の底にいた――峡谷をよじのぼって出ると高原に出た――すばらしい風景で多色の岩が溶けた青い溶岩の彫像のように刻まれそこにこれまでの探検では経験したことのない真珠白の強度を持った石筍が散在 ――青、緑、赤、そして一つ(他のものよりずっと大きい)は輝く銀色――空気はひりつくほど澄んでいてそれが身体を支えてくれるようで、動作がとてつもなく正確かつ用意に実行できた――かれは振り返ると峡谷を降って水たまりに戻っていった――すると脳内にクリスタル炎のようなカチリ感を感じて銀色の声が聞こえた:「見知らぬ者よ、こい」――ブラッドレーはテレパシー現象には慣れていたがこの声は異様に明瞭で差し迫った感じだった――かれは大きな岩によじ登って水たまりを見た――友人はまだ寝ていた――その隣には両生類の緑魚少年が座って水たまりの水を浴びている――その生き物はさざ波のように肉体を満たす半透明の緑の光線で脈打つ――頭はとんがったドーム状でそれがのびている細い首のりょうがわにはえらがつきだして、繊細なスポンジ状の翼のようだ――生き物は膜状の物質で覆われそこに透明な血管網が走っている――体表面は絶えず動いていてゆっくりとした水が彫刻から滴るようだ――顔はほとんど平らだが唇と鼻は鮮明かつ美しく描き出され高い縁の頬骨の上の大きな液状の目は繊細な構造でそれが半透明の皮越しに輝き出す――その生き物はあぐらをかいてすわっていて、その太股からは細かいガーゼのような小さい銀のひれが飛び出している――細い筋肉質の脚が網状の水かきで終わっている――脚の間にライキンは、好奇心で勃起しかけた性器をを見て取った。魚少年は眠る同僚の頭をなでて、その長い緑の指の何気ないジャブで宇宙服に触れる――ライキンは慎重に動き、生き物が驚いて水たまりに戻らないようにした――魚少年はふりむいて、恥ずかしげな夢見るような微笑みでかれを見た――電気的な身震いが背筋を走り、それが結晶した魚音節で爆発;「見知らぬ者よ近くにこい――恐れるな」――生き物の口は動いていなかった
親作品・子作品を見る