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(ネタバレ有、声無し) ドラッグオンドラグーン2 [第1回]

(1時間28分)

eric
LV4

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プロローグ 封印の竜 [フウイン ノ リュウ]

 18年前。世界を二分した大戦の時代。

 “大いなる時間”をつなぎ留め、世界をあるべき姿に保つ「封印」。その破壊を目論む「帝国軍」と、それを阻止せんとする「連合軍」によって、世界は戦乱のさなかにいた。帝国軍の手によって、神殿の封印はすべて破壊され、連合軍は最終封印である女神を死守すべく、総力を挙げて帝国を迎え撃った。しかし、彼らの奮闘もむなしく、女神は落命、最終封印もまた破壊された。

 帝国軍を率いていたのは「天使の教会」の司教・マナ。“神”の啓示を受けた彼女、わずか6歳の子供によって、世界の調和と秩序は崩れ去った。

 すべては“神”の計略であった。

復讐の竜騎士・カイムによって、マナが無力な幼子に戻され、長きに渡る対戦は終結した。赤き竜・アンヘルが新たな封印となり、世界は再び調和と秩序を取り戻したかに見えた。

 大戦の英雄である神官長・ヴェルドレは、再び封印が破壊される事態を防ぐため、これを守護する組織「封印騎士団」を創設。初代騎士団長であるオローの下、封印騎士団は平和のため尽力した。

しかし、人ならぬものである竜の女神に果たして人と同じ枷が効力を持ち得るのか?竜の力によって封印が一方的に解除される事態に陥ったとしたら?ヴェルドレは何よりもそれを危惧していた。その不安を払拭すべく、彼は密かにある企てを進めた。封印の女神・アンヘルをより強く拘束するための“鍵”の設置である。

 アンヘルを封じる“鍵”は完成した。が、それと前後して、ヴェルドレとオローは暗殺された。後にいう「直轄区襲撃事件」を境に、封印騎士団は変貌を遂げた。民衆を守る組織から苦しめる組織へと。ジスモアという一人の男によって。
 人々の失意と怨嗟の声地に満ち、再び世界に暗雲がたちこめようとしていた。

 そして、竜眼の救世主と罪深き聖女が出会った――。
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