日本科学未来館は、2018年1月20日(土)にトークイベント
「宇宙飛行士と考える、地球と私たちとのつながり」を開催します。
ISS第48次/第49次長期滞在ミッションを
昨年10月に終えた
大西卓哉宇宙飛行士を迎え、
宇宙から見た地球の姿や、地球と宇宙の環境を語っていただくほか、
三枝信子氏(国立環境研究所)と
滝川雅之氏(海洋開発研究機構)から、
観測やシミュレーションで明らかになった地球の姿、
そして将来の予想図をお話いただきます。
さらに、
地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」に
地球の科学データを映し出し、
変化する地球環境について現実感をもって伝え、
未来の地球のために私たちができることを考えます。
★実際に会場でご観覧されたい方は、2018年1月5日(金)17時より
日本科学未来館ホームページ(
http://www.miraikan.jst.go.jp/event/1712142022316.html)
からお申込みください。※無料・事前申込制、先着順・定員100名、対象:小学4年生以上
登壇者
大西卓哉〔宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士〕
1998年3月東京大学工学部航空宇宙工学科卒業。1998年4月全日本空輸株式会社入社。2009年2月にJAXAよりISSに搭乗する日本人宇宙飛行士の候補者として選抜される。2011年7月に油井亀美也、金井宣茂とともに ISS搭乗宇宙飛行士として認定され、2016年7月より第48次/第49次長期滞在クルーとしてISSに長期滞在し、同年10月に帰還。
三枝信子〔国立環境研究所 地球環境研究センター 副センター長〕
1993年3月東北大学大学院理学研究科 地球物理学専攻 博士課程修了。筑波大学生物科学系、産業技術総合研究所 を経て、2008年4月より国立環境研究所。2013年4月より現職。
滝川雅之〔海洋研究開発機構 主任技術研究員〕
2000年東京大学大学院理学系研究科地球惑星物理学専攻博士課程修了。海洋研究開発機構にて、地球環境観測研究開発センター地球表層物質循環研究グループ、アプリケーションラボ 海洋・大気環境変動予測応用グループ、ビッグデータ活用予測プロジェクトチーム 大気環境モデル開発ユニット ユニットリーダーを兼務。
プログラム詳細
第1部 (18:00~18:30) 「宇宙から地球を見る(大西宇宙飛行士が見た地球)」 / 大西卓哉氏
第48次/第49次長期滞在クルーとしてISSに長期滞在して大西宇宙飛行士が、ISSから見た地球の姿やISSでの体験を通じた我々の暮らす地球と宇宙環境との違いを語ります。ジオ・コスモスを眺めながら、宇宙やそこから見る地球を想像し、地球の海の青さ、緑の豊かさ、雲や大気の流れを感じます。
第2部 (18:30~19:10) 「地球を観る技術」 / 三枝信子氏、滝川雅之氏
三枝氏は、温室効果ガス観測技術衛星の観測データ利用など、地球規模での大気・炭素循環に関する研究や、地上や航空機や衛星を用いた地球を観測するプラットフォームづくりに携わる研究者です。さまざまな観測によって見えてくる地球の姿、今地球に起こっている変化を紹介します。滝川氏はスーパーコンピュータを活用した数値シミュレーションによって地球を観る研究者です。シミュレーションによって明らかになる地球を巡る大気の循環、物質の循環が、どのようなものか、これからどうなっていくと予想されるのか、を紹介します。
第3部 (19:20~20:00) 「地球と私たちのつながりをみる」 / 大西卓哉氏、三枝信子氏、滝川雅之氏
宇宙飛行士は、宇宙で様々なミッションに取り組むことや宇宙から地球を実際に見ることで、これからの地球や地球に暮らす私たちにどのような貢献ができるのか。研究者は、観測やシミュレーションによって地球環境を知ることによって、これからの地球の未来のために何ができるのか。そして、私たち自身はこれからの地球のために何ができるのか。参加者だけでなく、宇宙飛行士、研究者もともに語り合うことで、宇宙と地球、地球と私たちのつながりを感じ、未来に向けて行動することを考えます。
関連リンク
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【大西卓哉 宇宙飛行士 プロフィール】(写真提供) JAXA/GCTC
プロフィール(JAXA) /
大西宇宙飛行士(Google+)
1975年:東京都に生まれる。
1998年 3月:東京大学工学部航空宇宙工学科卒業。
1998年 4月:全日本空輸株式会社入社。
2003年 6月:全日本空輸株式会社 運航本部に所属。
2009年 2月:JAXAよりISSに搭乗する日本人宇宙飛行士の候補者として、
油井亀美也氏とともに選抜される。
2009年 4月:JAXA入社。
2009年 4月:ISS搭乗宇宙飛行士候補者基礎訓練に参加。
2011年 7月:同基礎訓練を修了。
2011年 7月:ISS搭乗宇宙飛行士として認定される。
2011年10月:米国海洋大気圏局(NOAA)の海底研究施設「アクエリアス」
における第15回NASA極限環境ミッション運用訓練に参加。
2013年11月:ISS第48次/第49次長期滞在クルーのフライトエンジニアに任命される。
2016年 7月~10月:ISSに約113日間滞在。日本人初のシグナス補給船のキャプチャを遂行。
きぼう船内に新たな利用環境を構築するとともに、JAXAの利用実験活動を実施。