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【2016/4/14収録】小原一真×東浩紀×上田洋子「写真が伝える未来の幻影——30年後のチェルノブイリとフォトジャーナリズム」 @kazumaobara @hazuma @yuvmsk

CH有料
(2時間47分)

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チェルノブイリ原発事故が起こってから、2016年4月26日で30年になる。写真家の小原一真は2015年にチェルノブイリ、とくに原発衛星都市スラヴティチに通い、合計で3ヶ月のときを彼の地で過ごしている。スラヴティチは、それまで原発から5kmのところにあった衛星都市プリピャチに変わるものとして作られた新しい街で、現在も原発関係者とその家族が住民の多くを占めている。チェルノブイリのプロジェクト「Exposure」では、写真の画面に、過去と現在があたかも二重写しになっているかのようだ。このプロジェクトは世界報道写真コンテスト2016の「people」カテゴリーで1位を受賞した(http://www.worldpressphoto.org/collection/photo/2016/people/kazuma-obara)。
他方、2014年の写真集『silent histories』(http://amzn.to/1Z9gdQE)では、過去の写真と現在の写真が並列され、戦争の記憶が語られる。モノとして現在に浮かび上がってきた戦争中の写真たちは、あたかも写真の形をとってこの世に帰ってきた亡霊のようだ。
ゲンロンでは2013年から、チェルノブイリを訪問し、原発事故跡地を思想的に考えるプロジェクトを行っている。本イベントでは、小原の写真を端緒として、小原とゲンロンの東浩紀、上田洋子が30年後のチェルノブイリを語る。また、4月刊行の『ゲンロン2』(https://shop.genron.co.jp/products/detail.php?product_id=280)では、「慰霊の空間」がテーマとなっており、小原の戦争の記憶と写真の問題は、日本人にとっての慰霊の問題と合わせて論じられるだろう。

写真が伝える未来の幻影 | ゲンロンカフェ
http://genron-cafe.jp/event/20160414/
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