「From Micro To Macro」
スプリングマンとは、3piece演劇ユニットである。脚本、 澁谷光平が織り成す現実的で叙情的な作風が持ち味。ミクロな設定で起きる人間の感情の変化、人間同士の関係の変化に重点を置き、オフビートな空気で物語は進んでいく。
日常をそのまま切り抜いたような世界観の中に、些細な問題や、心の距離間を丁寧に描く。また 、ミクロな世界とは対照的に、舞台全体をスクリーンとして河嶋浩介が映し出すマクロで抽象的な映像が表現され、みるものを引き込んでいく。そして、 井手昭仁が現代を生きる若者をナチュラルに演技し、 作品により深いリアルさを与える。
声優・映画俳優・ミュージシャンなど幅広い客演陣も魅力である。
「スプリングマン」の名前の由来は「春男」ではなく「バネ男」で弾むように軽快な会話の中にも粘り強い人間の物語が内包するところから付けられたが、実際のところ後付けである。