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【生放送】坂上秋成×海猫沢めろん×さやわか「『曖昧なもの』と文学の使命/東洋医学、LGBT、そしてこれから紡がれるべき小説に向けて——『夜を聴く者』刊行記念鼎談」 @ssakagami

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(5時間57分)

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こんにちは、坂上秋成です。
この度、ゲンロン様のご厚意で、こうして新刊『夜を聴く者』(http://amzn.to/1Vz77OP)の刊行記念イベントを開いていただけることになりました。本当にありがたいことです。

『夜を聴く者』は、これまでの文学が上手く扱えてこなかった、新しい感性を作品に取り込もうという動機から執筆した小説です。そのため、テーマとしては東洋医学、LGBT、ソーシャルゲーム、ブラック企業、友情と性愛の境界、といった多岐にわたるものが詰め込まれています。けれどそれは、単に流行りのものを入れてみたということではなく、僕にとってはそれらがすべて「曖昧さ」をキーワードとして繋がっています。

とりわけLGBTや東洋医学にそれは顕著です。たとえばレズビアンやゲイといった同性愛者について考える時、多くの人はまず「異性愛者/同性愛者」という二つの区分を明確に設けて考えます。しかし、実際には性愛の構造はもっと繊細なものです。「女性になりたいとまでは思わないけれど、女装をしたい男性」や「男性を性愛の対象としているけど、いちゃつく分には女の子がいいという女性」もいます。
東洋医学においても、そこには伝統的な理論が存在するにもかかわらず、気や経絡といった要素が西洋医学のロジックと異なるが故に、正しく評価されていない側面があります。
けれど僕は、こうした「曖昧さ」に対して向き合っていくことがこれからの時代には必要だし、それを可能にするのは何よりも文学の仕事だと思っています。
人間の感性や世界に対する認識を変えることこそが、文学にとって最も重要な作業なのではないか。僕は常にそう考えてきました。

……

全文は以下のリンクからご覧ください。

「曖昧なもの」と文学の使命/東洋医学、LGBT、そしてこれから紡がれるべき小説に向けて | ゲンロンカフェ
http://genron-cafe.jp/event/20160510/


※イベントが続いている場合でも、生放送は24:00で終了します。ご了承ください。
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