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神(菅原 武)に捧げるデイケアとしてのTシャツデザイン講座

(30分)

青木やっちゃん
    「識閾下小僧」が乗り込んできて世界の都市のバーやカフェやジュークボックスを占拠し、それぞれのバーに無線送信機やマイクを設置して、どのバーでの音楽や会話も自分の他のバーすべてで聞こえるようにして、それぞれのバーにテープレコーダもあって、それが任意の間隔で録音したり再生したりして、かれのエージェントがテープレコーダを持って行ったりきたりして街の音や話を持ち帰ってきては、かれのレコーダ配列に注ぎ込んで、そうしてかれは音の波や渦や竜巻をそこら中の通りやあらゆる言語の川沿いに生じさせた――ことば塵が切れ切れ音楽やクラクションや削岩機の通りを漂う――ことばが壊れ叩かれねじれ爆発して煙と化す―― ことばがおちる/// かれは自分のバーの鏡の向かいにスクリーンを設置し、任意の間隔でバーからバーへとシフトしつつあらゆる時代と場所のの西部劇ギャング映画を自分のカフェの人々のことばや映像と混ぜて投影し、街ではかれのエージェントたちが映画カメラと望遠レンズで街の映像をかれの映写機とカメラ配列に注ぎ込んで、だれ一人として自分が香港製西部劇のなかにいるのか古代ローマ製アステカ帝国にいるのかアメリカ郊外住宅地にいるのかわからず、自分が盗賊なのか通勤サラリーマンなのか馬車の御者なのか、自分のいるのが「本物」の銃なのかギャング映画を観ているだけなのかわからなくなり、街は映像の渦やつむじや竜巻となって動き爆発製パイオ先渡しが宇宙からネオンへ―― 写真がおちる/// 「識閾下小僧」は実体を離れた音の海を動く――そしてあちこちにすき間をつくっては、鏡の向かいを自社職員、バーすべて映画を撮って音楽や会話も任意の間隔でバーへとシフト――そしてかれはまたレコーダをトラックと動くフィルム任意の間隔ミックスとエージェントがテープレコーダのことばと映像と動く
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