今、日本のアートシーンは変革し始めました。
08年9/11の経済崩壊に同期し、アートの現場も地殻変動が起きました。
マーケット主導だったシーンがその牽引力であった「金」を見失い、寄る辺を失
いながらも自らの立ち居地を模索し、這い回っています。
その中、シーンへの不満と苛立を隠さない若い世代のアーティスト達が混沌とし
たシーンの虚をついて続々とデヴューし、世代間闘争を牽引力に自らの立ち居地
を表明し始めています。
カオスラウンジや0000(←アートユニット)杉浦慶太(写真家)青木亮太(陶芸家) 等。
短絡的な煽り文句に支えられたシーンの構成には、戦後日本の繰り返してきた悪
しき慣習が見え隠れもしています。
そうしたムーブメントにエールを送りつつも異議申し立てをイベント形式で行っ
てきた2つの活動。
1つは、岡田聡による若手アーティスト同士を決闘させる展覧会、「アートバト
ルロワイヤル(ABR)」の運営とUSTでの放送事業。
1つは、村上隆によるGEISAIというイベントの開催とニコニコ生放送でのGEISAI
放送大学等のメディアへのアプローチ、がそれです。
若手アーティストの百姓一揆。それを応援しつつも無秩序さに危機感を感じる年
上のオーガナイザーの渦巻きが、一つのムーブメントとなって戦後日本に淀んで
いた問題の核心部分を一気にさらけ出させようともしています。
2010年の上半期に同時に起こった2つのアートイベント、ABRとGEISAI放
送。2つが合体したアートトーク番組が「ABR vs GEISAI 芸術討論番組~日本に
とっての芸術って何?」なのです。
※アートバトルロワイヤル(ABR)とは…?2010年より東京都トーキョーワンダーサイトにて開催された精神科医で美術コレ
クターでもある
岡田聡氏企画の展覧会。次世代の地平線を見せるであろう若手
アートグループ同士の決戦をコンセプトにし、連動企画として会期中Ustreamに
よるトーク番組が毎週日曜日放送された。
出展者にはカオスラウンジ、0000、遠藤一郎率いるnow等。
※GEISAIとは…?2001年より開始された
村上隆がプロデュースする「芸術の祭典」。アートフェス
ティバルとコンペの複合イベント。関連企画の人材育成プロジェクトである「GEISAI大学」はインターネット配信を中心とした「GEISAI放送」へ。1万人入
場(美術関連ネット番組では過去最高)を記録したニコ生「村上隆の芸術実践論」
や、東浩紀氏の乱入が話題となった「GEISAI大学 放課後~カオスラウンジとは
何か?~」等アートシーンに確実に”事件”を残す放送多数。
TIME誌「世界最も影響力がある100人」にも選ばれた世界的なアーティスト村上
隆氏の「日本でアートをやる意味があるの?」という問いに「新時代のアートを
支える若手」約二十数名が一同に集結してトークバトル!日本の美術・文化はこ
れでいいのか?今夜、この問題にひとつの結論が生まれる!!
【出演者】村上隆(総合司会)、岡田聡(MC)、美大生軍団、GEISAIアーティスト、
カオスラウンジ、0000、その他若手アーティスト多数特設サイトhttp://gallery-kaikaikiki.com/2010/07/art_battle_vs_geisai02/
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参加アーティスト情報はこちらhttp://gallery-kaikaikiki.com/category/event/abr_vs_geisai/a-info_abr2/
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観覧募集はこちらhttp://gallery-kaikaikiki.com/2010/08/form/