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【生放送】椹木野衣×東浩紀「再考〈悪い場所〉――「ふたつの震災」と現代美術」 @noieu @hazuma

CH有料
(3時間16分)

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阪神・淡路大震災と東日本大震災大震災という「ふたつの震災」を経験した日本。
現代美術はその危機でどのような役割を果たしたのか。



16年前の著書『日本・現代・美術』で、日本の現代美術は、歴史的な蓄積がなされない〈悪い場所〉という宿命を抱えていると論じた椹木野衣。その後〈悪い場所〉は美術のみならず、戦後の日本文化を論じるうえで欠かせないキーワードとなった。その着想は、阪神・淡路大震災の焼け跡、そして同年の地下鉄サリン事件の衝撃から生まれたという。「それは、1923年の関東大震災の直後に、首都の井戸に朝鮮人が毒を流したというデマが意図的に流布され、これを機に官憲が左翼活動家たちの大弾圧を行い、大杉栄、伊藤野枝の虐殺にまで至った経緯を、どこかでいびつに反復するものに私には思えた」(椹木野衣「後美術論 第二部・流浪篇」)

そして2011年。日本はふたたび大震災に襲われ、私たちはあらためて〈悪い場所〉について考えることになった。それはもはや比喩ではない。日本はそもそも、物理的に〈悪い場所〉に置かれ、文化もまた長い間それを前提に育まれてきたのだ。戦後、例外的な地質安定期を迎えた日本社会が、その条件を忘却してしまっていたにすぎない。

では、あらためて、この〈悪い場所〉で現代美術にはなにができるのだろうか?



福島第一原発観光地化計画では、大阪万博の再解釈が中心的役割を果たし、丹下健三や岡本太郎の作品が繰り返し参照されている。私たちは戦後日本の美術史をどのように捉え、いかにしてその精神を受け継ぐべきなのか。この〈悪い場所〉だからこそ必要な芸術とはなにか。観光地化計画は回答になりうるのか。東浩紀が椹木野衣を迎えて正面から問いかける。

この対談を抜きに、これからの日本・現代・美術は語れない!
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