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青木やっちゃん超前衛現代楽語『Destroy 2010 Years of Culture』

(30分)

青木やっちゃん
    第1章最語 どこでもおれの最語を聞け。どの世でもおれの最語を聞け。地球の委員会やシンジケートや政府も 聞け。それに、どこぞの便所で他人のものを奪おうと野合する、うすぎたない取引の裏にいる権力 どもも。まだ生まれぬ子どもたちの足元から、地面を永遠に売り飛ばそうとするやつらも――  「われわれの存在を明かすな。何をやってるかも教えるな――」 これが地球上の全能委員会やシンジケートのせりふか。 「頼むからコカコーラのブツを外に出さないで――」 「金星人とのガン協定はバラすな――」 「グリーン協定だけは――あれだけはバラさないで――」 「オルガズム死だけは――」 「オーヴンだけは――」 聞け。おまえたちみんなに告ぐ。全員が手札を見せろ。払え、払え、みんな払い戻せ。再生、清 算、総再生算。みんなに見えるように。タイムズ広場で。ピカデリーで。 「早すぎる、早すぎる。もう少し時間をくれ」 何のための時間だ。嘘の上塗りか。早すぎるだと? だれにとって早すぎるんだ? みんな、こ のことばは早すぎはしない。遅すぎるかもしれないくらい。残り時間あとわずか。どうしようもな い結末まであとわずか―― 「極秘――マル秘――部外秘――エリート外秘――加入者外秘――」 これが地球上の全能委員会やシンジケートのせりふか。こんなのは嘘つきや臆病者や内通者や裏 切り者のせりふだ。嘘を重ねる時間がほしい嘘つき。自分の「犬」や「見せ物」や「使い走り」や 「人畜」どもにすら真実を告げられない腰ぬけども。昆虫人間や植物人間との内通者。永遠の肉体 を約束すれば、どこのどんな連中とでもツルむやつら。永遠にクソしてたいやつら。~略~あらゆる場所の全魂の裏切り者ども。ハッサン・イ・サッバーの名前を 利用して、その薄汚い取引でまだ生まれぬ者を売り飛ばすのか? おまえらをおどかして時間の中に逃げこませたのはなんだ? からだの中へ逃げこませたのは?  クソの中へ逃げこませたのは? おれが言ってやろう。「the ということば」だ。異星人のことば 「the」。異星の敵のことば「the」は「thee(汝)」を時間に閉じこめる。からだに。
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