《東京電力株主が訴訟》 ＴＶ会議録画の「名ばかり公開」に関する緊急記者会見

東京電力株主による、ＴＶ会議録画の「名ばかり公開」に関する
緊急記者会見の模様を生中継でお届けいたします。

■出席者
　　東京電力株主請求訴訟原告
　　原告ら代理人弁護士　河合　弘之
　　　　　　同　　　　　海渡　雄一

私たち東京電力株主は、東京電力の歴代役員による、福島第一原発事故
に至る経過における誤った判断と事故後の対応における誤った判断の
経営責任を明かにするため、株主代表訴訟を東京地裁に提起し、
その重要な証拠となるテレビ会議システムの記録について消去・廃棄
されるおそれがあったため証拠保全の申立をしています。

ところで、報道によりますと、８月６日から東京電力はテレビ会議録画記録
の公開を決めたとされています。しかし、この「公開」には
　①公開対象の期間が限定されている。
　②視聴できる者の数と検討のための期間が限定されている。
　③記録が認められず、詳細な検討ができない
などの点で重大な問題があり、公開とは名ばかりの事実上の非公開決定である
といわざるを得ません。

報道機関が東京電力によるこのような不十分な「公開」に応じた場合、
現在株主が取り組んでいる株主代表訴訟において、東京電力の
「報道機関には公開したので、東京電力は何の隠し立てもしていない。
証拠保全の必要性がなくなった」などと主張されてしまう危険性がある
と考えています。

そこで、東京電力の所管大臣である経済産業大臣に対して、
本日午前中東京電力株式会社が保管管理する
２０１１年３月１１日以降のテレビ会議システム録画の公開方法について、
　ａ）報道されているような限定的な方法によるのではなく、
　　　公開対象の期間を事故発生から３月３０日までとすること、
　ｂ）組織的で詳細な検討を可能とするため、報道機関に対し、
　　　録画ＤＶＤそのものを提供すること。
　ｃ）視聴できる者の数や検討のための期間について、意味のない限定を付さない
ことなどの要請を行いました。

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