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    歌ったり、ピアノ弾いたり、いろいろ。気ままに生きてます。

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    「彼は夢想家だ。」と人々は横目で見ながら小声で話す。彼は聞く耳持たず今日も1日寝ても起きても四六時中、夢を見る。それは例えば、彼が主役のパーティー中でも、泥のように眠る意識の中でも、大好きな春の日が近づいてきても彼は夢に溢れているのです。彼はベッドに入る時に必ず行うことがあります、2時になると窓を開き空を見上げ、急に笑ったり、泣いたり、叫んだり、怒ったり、彼は幸せそうに感情を抱く。そして、疲れたら、また夢を見て眠る。そんな日常の中、ふと友が言いました。「君は忙しそうだね。一体、何の夢を抱いてるんだい?」「愛だよ。いつも手に入れておきたいのにスルスルといなくなる。僕は愛と永く共存したいんだ。」彼は、たまらず怪訝な顔をして「君は愛を知ってるのかい?都合のいいように愛を解釈し、自分が心地よい場所で、まるでそれが正しいと人々は思い込む。それに執着するのは呪いみたいなもんだ。」彼は食い気味に「ある人に恋に落ち、そして気がついたんだ!今の僕には愛よりも、愛をしてる人がいる」と言う。が、友は突き放し「そんな形で愛を持ち生きようと、夢見て死しても君の傍に恋した人は居ないだろう。それこそ言葉に囚われてるよ。いや君自身が捕らえてるんだ。茶番だ。」と言う。それでも「勿論、解ってる。君の愛と僕の愛は共有しない。他人でも、そうだ。だけど自分の愛を知り得て、こうやって君と今、話すことによって僕は生を持てる。今の時間、1秒先の未来にも君は存在する。愛を永く持てれば、もっと君も僕の中に生きている。だから、その人に対して僕は日々、自分の愛をしている。安静を乱しても呪いも囚われも自分だけでいい。」友は溜息を吐いて肩を下げた。「お前は、まるで昼間の月のようだ。どんな月だとしても見えやしない。ああ、夢でよかった。」彼は、騒がす台詞を振り払うように歩き去っていきました。22時には家路に辿り着き、部屋では一息もせず手紙を書きながら泣きました。苦しさをぶつけるよう無我夢中に言葉を暴力的に書き殴ると余計に胸の奥が苦しくなりました。言葉にしないと伝わらない、だけど言葉にすれば凄く自分が陳腐に思えたのです。「愛しい色よ、貴女がそっとしといてほしければ僕はそっとするし、包んでほしければ1人にはさせない。僕の中の貴女が、そうであるように。愛しい色よ、僕は貴女の事をまだまだ知らない。出逢いを奇跡や喜びと分かち合えないのであれば何故、こうも、、、」彼は口に出さず遠くに問いかける。当然、返事はない。彼は、また眼から涙して寝床について不条理を抱いて夢を見るのでした。眼を閉じれば、いつでも愛しき色が浮かぶ。それは遠くも近くもない。くちづけ出来る距離ではないが、涙を拭ける距離ではある。体温は分からないけど、ハナウタは聴こえてくる。それが歯がゆいのか、嬉しいのか…彼の眠り顏は表情をコロコロと変える。優しく労わる夜が流れ、生命を息吹かせる白んだ陽の光と対なす時、それもまた彼の表情みたいに沢山の色彩を空にみせる。なんとも言い難い美しい時間です。その時間の中心に愛しい色は顔を出し「ありがとう」と彼を、彼の生きる世界を、いつもより長く見て色づけたのでした。露が落ちる頃に彼は目覚め、そして不機嫌な顔をした。そのまま家を出て、ある場所へと走った。不機嫌なフリなのか声を荒げる事もなく不機嫌な虚勢をはって遠くを睨んでいる。雄ライオンの様に、そうでもしないと彼の理性は様々な感情に飲み込まれるのかもしれません。彼は腹の底から叫んだ。その後、自分に向かって言う「僕の葛藤なんて些細なもんだ。誰の耳にも入らないくらい。全く鬱陶しい。僕は、、僕は、君を悲しませたり困らせる為に愛をしてるんじゃない。ごめんよ。ごめん、、君を戸惑わせるなんて」彼は、もう一度叫んだ。愛することに慣れてはいけない。愛は狂気さえ孕んでいる。彼は言う「静かに待つ事が出来るほど僕は平和ではない。だけど誤解を生産するような傲慢で無頓着な敵を持ってはいけない。」それを聞いた空は雨を降らした。温もりを感じれるほどの、できるだけ冷たい雨を。彼から透明な滴が流れ落ちる。彼は泣いてはいない。嘆きに値しない。ひとつのものに溺れる事は短命だと知っているから。…彼が家を出て、どれくらいの時が流れただろうか。雨雲は消え、陽が顔を出すと空は蒼く、あちこちで濡れた若葉が反射してキラキラと美しく笑う。通り道では油絵で描かれたような深く色づいた大輪の薔薇が沢山、咲いていた。「いつ、、、濡れるのだろうか」そして風がざわざわと吹く方へ、彼はまた歩きだした。愛してるけれど、それ以上に愛したい。もっともっと沢山。四六時中、貴女へ、愛をする事が癖になってしまってるようだ。相対する嫉妬心が潜んでるのを知っているはずなのに。純粋でも愚かでも、どちらでもいい。彼はただずっと同じ名前を呼吸のように繰り返し繰り返し呼ぶ。夢ではなく現実の愛を知り得てきたのです。「貴女を愛するが故の喜怒哀楽…貴女が居なければ必要とはしない」そして理想と真実の渦に飲み込まれるのでした。彼の手を液に絡ませる前に、そう思ったが彼は覚悟を決めているようだ。「怠慢、傲慢、いつもそれは自分に自分が寄生する。蝕んで自分が持つ未熟さの激痛が身体に走る。結局は自分?言葉じゃない。信頼でもない。あなたが疑うくらいなら自分が自己陶酔を払拭し疑おう。」憶測も手探りも空間に捕らえられたまま。真意は走って抜け出たソコにあるのかもしれない。それは未知だ。でも走らないと知れないじゃないか、朝も夜も、そこが。未来うんぬん、1人で我儘に生きるのなら見なくていいだろう。でも、その空間は足りないからだ。彼にもソレにも。さあ、その走るエネルギーを何とする?ただ勇気の熱量は違うから生温くじゃないけど良い塩梅で。それが、できたら良いのに。どんどんと濃く、ただ空回りで…立ち止まっても夢は掴めない、走っても掴めないものだろう、でも一生懸命とはそういう事だ。独りよがりでも歪まなければ愛は持てるのだろうか?それを知りたい。形が無くも正常と歪が有して、それは自分が形成するものか、相手が、あるいは他人が判断して形が成すものなのか。そういう疑問は尽きない、荷物を抱え彼は走る。光も闇も有する、その先の時間へ。彼に誰かが言う「きっと表情を変えて演じたり潜めたり蔑ろにして朝昼晩と挨拶を交わすんだよ。それが平穏だと誰もが知り得る小さき「生活」だからね。美徳ってやつだ」 【You may fall down on my chest anytime You do not need to be cautious to me】

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